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徳島県日和佐町
第1 あらまし
徳島県日和佐町の大浜海岸にはアカウミガメが産卵のために上陸する。町はウミガメ保護条例を制定して保護すると同時に、産卵や子ガメの放流の様子を観光客らに公開している。天然記念物でもある文化資源としてのウミガメの保護と観光振興の両立をめざしている。
第2 地域の概況
1 自然条件
日和佐町は、四国の東南部・室戸阿南海岸国定公園の中心部に位置する。海部山脈を背に、太平洋に面する。地勢は急峻で、地域の90%が山林である。
大浜海岸には、アカウミガメが産卵のため上陸する。大浜海岸は、リアス式の沈降性海岸である。砂浜は、幅40m、全長500mに及ぶ。後背地には、樹齢を重ねたマツ林がある。大浜海岸に上陸するのは、?@砂質が産卵に適した大きさである?A海岸の沖合に岩礁地帯があり、カメの交尾や憩いの場になりやすい?B魚介類や海藻などの餌が豊富にある?C砂浜の幅がある程度広い−などのためとみられる。
アカウミガメは、大きいものでは甲羅の長さが1m、体重は100?sもある。甲羅は褐色か赤褐色である。毎年5月中旬から8月いっぱいの日没から夜明け前までに上陸して、産卵する。卵は直径約4?pで、球形。1回に120個ほどを産み落とす。50日から65日でふ化し、海に帰る。
2 社会的条件
交通は、JR牟岐線と、国道55号線が町の東部から南西部に通じて、基幹交通になっている(図表1)。集落は、耕地の間に散在する農山村地域と、日和佐川の河口付近の市街地(図表2)とに分かれる。
総人口は60年の8,889人に対し、95年には6,157人となり、30.7%減少した。60年から90年にかけての変化を年齢階層別に見ると、14歳以下の若年者は60年の2,704人が90年には1,000人に減り、減少率は63.0%と極めて高い。15歳から64歳までの生産年齢人口は同期間に5,359人が3,979人となり、25.8%減少した。このうち、15歳以上30
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